なぜ人はマーケティングを遠ざけるのか

先日、第2期のマーケティング思考ワークショップがスタートしました。
今回は、別の企業からの要望も受け、内容を凝縮した短縮版講座の準備も進めています。
以前作成した資料を見直し、新しくブラッシュアップしています。

マーケティングの基本講座では、次の3つのテーマを中心に進めています。

  1. マーケティングとは何か
  2. 何がマーケティングを難しくしているのか
  3. 「マーケティング思考」と「マーケティング手法」のちがい

実際、「マーケティング」と聞いた瞬間に、顔が引きつり身構える方を多くお会いしてきました。
「なんとなく難しそう」「自分には関係なさそう」——
そんな印象を持つのも、無理のないことだと思います。

けれど、なぜそう感じてしまうのかを一度整理してみると、
マーケティングの本質がすっと自分ごととして入ってくる瞬間があります。
「なるほど、そういうことか」と腑に落ちるとき、
マーケティングは“苦手な言葉”から、“身近で面白い視点”に変わっていきます。

特に、「マーケティング思考」と「マーケティング手法」の2つの概念が世の中の【マーケティング】に混在しているが、マーケティングを難しくさせている根幹にあると思います。

▽マーケティング手法

世の中にあふれる情報の多くは、この「手法」に関するものです。
SNS運用、広告運用、SEO、データ分析…。
明確な手順やノウハウが示され、人々がすぐに取り組みやすい一方で、技術変化やトレンドの波が速く、あっという間に陳腐化してしまいます。

せっかく勉強しても、次々に新しい手法が登場し、またゼロから学び直し。
いくら勉強してもマーケティングがわからない…「マーケティングの迷路」に迷い込んでいる状態です。

▽マーケティング思考

一方で、マーケティングの本質を理解するための「思考」もあります。
それは“なぜ人が選ぶのか”という行動の根底を探る考え方。
一度身につければ、どんな状況にも応用できる普遍的な視点です。

ただし、概念的で抽象的な話になりやすく、実例と結びつけて理解しなければ実感が得にくい。
「手法」と「思考」の境目が曖昧なままだと、ここでもまた「マーケティングの迷路」に迷い込みます。

今回、講座資料を見直す中で、以前に整理したフレームワークもアップデートしました。

「なんとなく難しそう」「自分には関係ない」そうはじめは感じていた受講生の方々表情が、ふっと変わる瞬間を目にすると、マーケティングの思考の大切さをあらためて感じます。

私自身、BtoCマーケティングの現場に長く関わってきたなかで、
「体系的にマーケティング思考を語れる人」が意外と少ないことに気づきました。

けれど、誰もが日常的に“買い手”としてマーケティングの中に生きています。
スーパーで商品を選ぶとき、
ECサイトでレビューを見比べるとき。
その背後には必ず、マーケティングの意図や構造が潜んでいます。

つまり、マーケティングは「特別な人の技術」ではなく、
「自分の体験を見つめ直す思考法」でもあるのです。

本講座では、具体的な手法と本質的な思考を行き来しながら、
マーケティングの“迷路”を地図に変える体験を目指しています。
日常の中にマーケティングの風景が見えはじめると、
もうマーケティングは「難しいもの」ではなく、「面白いもの」に変わっていくはずです。

この講座が、そんなマーケティング沼への入口になれば幸いです。

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