今年の1月から、研修会社が主催する「研修講師のための研修講座」を受講しています。
普段、自分なりのスタイルでセミナーや研修、ワークショップを行っていますが、
受講生からどう見えているのか、さらにブラッシュアップできる点はどこにあるのか——。
いわば、“ダメ出しを受けに行くための研修”です。
主催しているのは、企業や行政から研修を受託し、講師を派遣している研修のプロ集団。
そのため、アドバイスやフィードバックは実践的で的確。
毎回の指摘が新たな気づきにつながり、「受講してよかった」と感じています。
先日は最終回ということで、先日は新たに開発中のワークをテストトライアルとして実施しました。
テーマは、BtoBの購買意思決定に関わる人が多様であることを実感してもらうこと。
いわゆる「DMU(Decision Making Unit)」を体験的に理解してもらう内容です。

ケースとして「会社に新しくコーヒーマシンを導入する」という設定を用意し、
営業部・経理部・総務部・人事部の4つの立場から、
それぞれが重視するポイントや要望を考えてもらいました。
さすが、日頃から多様な研修を見てきた敏腕営業の皆さん。
鋭い視点やユニークな発想が次々と飛び出し、ワーク全体が活気に包まれました。
参加者の反応を見ながら、進行や問いかけ方の工夫を試せたのも大きな収穫です。
このように“役割を演じてみる”ロールプレイ型のワークを取り入れることで、
知識としてではなく体感として、BtoBの意思決定構造の複雑さを理解してもらうことができます。
講師としても、ワークの設計やファシリテーションの精度を磨く良い機会となりました。
