新幹線ホーム上の救世主

先日は山口県への出張でした。
少し早めに駅へ到着したものの、今回は飛行機ではなく新幹線。
出発までの余裕はわずか15分ほど。

ところが、そこで“救世主”を発見。
JR東海が設置するドリップ式の自動販売機があったのです。
こういう「もうダメだ」と諦めた瞬間に訪れる“敗者復活”の体験は、何とも言えず嬉しいものです。

しかも、ただの缶コーヒーやペットボトルではなく、豆から抽出する本格タイプ。
よくパーキングエリアで、コーヒールンバが流れながら出てくる、あのタイプです。

よく見ると、ラインナップには
「こだまブレンド」「ひかりブレンド」「のぞみブレンド」の3種類。
新幹線の列車名を冠した、ちょっとした遊び心がたまりません。
こうしたネーミング一つで、つい他の味も試してみたくなるから不思議です。

ただし抽出までの待ち時間は約95秒。
私のあとに購入された男性は、発車時刻が迫る中で扉の中のカップ見つめ少し焦った様子でした。


今度、東海道新幹線に乗るときは、まっすぐこの自販機に向かおうと思います。
小さな“がっかり”を、ちょっとした“ご褒美”に変えてくれる——
そんな体験を強烈に印象付けるのも、立派なマーケティングだなと感じた朝でした。

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